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着物と振袖にはどんな違いがある?それぞれの特徴を解説

2023.10.06 振袖

「着物と振袖って、どんな違いがあるの?」と疑問に思ったことはありませんか?着物も振袖もよく耳にする言葉ですが、明確な違いを説明できる方は意外と多くはないのではないでしょうか。

そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説しています。

  • 着物と振袖の違い
  • 着物と振袖の特徴

この記事を読むことで、着物と振袖がどのようなものかを理解することができます。ぜひ最後までご覧ください。

1.着物と振袖はどのような違いがある?

着物と振袖には、どのような違いがあるのでしょうか。早速、着物と振袖の違いについて解説していきます。

1-1.着物は「着るもの全般」のこと

着物とは、「日本の伝統的な衣服の総称」です。着物には、たとえば以下のようなものが含まれています。

  • 浴衣
  • 留袖
  • 訪問着
  • 紬(つむぎ)
  • 振袖

たとえば、浴衣は夏のカジュアルなイベントで着用され、訪問着はフォーマルな場で着られます。また、訪問着は正式な着物で、親しい人の結婚式やパーティなどで着られます。これらの多様性が、「着物」が「着るもの全般」を意味する理由です。

1-2.振袖は着物の一種!

前述もしたように、振袖は着物の一種です。振袖は、華やかなデザインや長い袖が特徴の日本の伝統的な衣装で、「未婚女性の第一礼装」とされています。

振袖と着物が別物と思われがちなのは、着物のなかでも振袖が特異な形をしているためです。振袖は大きく伸びた袖が特徴的で、その他の着物とは形が大きく異なります。

振袖について詳しく知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。

2.着物にはどんな種類がある?

着物には、どのような種類があるのでしょうか。以下3つの項目に分けて、着物について掘り下げていきます。

  • 代表的な着物の種類
  • 着物の帯
  • 季節による着物の違い

2-1.代表的な着物の種類一覧

着物には多様な種類があり、留袖・訪問着・小紋など様々な種類が存在します。これらは、シーンによって着用するものが異なります。

着物の種類特徴主な着用シーン
黒留袖最も格式が高い正装。家紋が5つある。主に結婚式などの慶事に着用。結婚式、宮中行事など
色留袖留袖に次ぐ格式。色が付いている点が特徴。結婚式の親族、パーティ、お茶席など
訪問着正式な着物。全体に柄があり、家紋をつけることができる。親しい人の結婚式、お茶席、パーティなど
付け下げ半衿と裾に柄がある。主に30~50代の既婚女性が着る。観劇、お茶席、式典など
色無地一色で無地。家紋をつけることができる。お葬式(紺)、観劇、お茶席など
黒喪服全身真っ黒で、帯も黒。喪に服するための着物。葬式、法要
小紋小さな柄が全体に施されている。カジュアルな着物。買い物、カジュアルなお出かけ、お茶席など
紬(つむぎ)手紡ぎの糸を使い、素朴で渋い。普段着、観劇、展覧会など
浴衣薄手で涼しい素材。夏のカジュアルな着物。祭り、花火大会、夏のイベントなど
黒紋付黒地に家紋が5つ。男性の正装。結婚式、葬式、成人式、宮中行事など

上記のように、着物は用途や着る人によって異なるものが選ばれます。

2-2.着物の帯の種類

着物の帯には、主に次のような種類が存在します。

着物の帯の種類特徴
袋帯(ふくろおび)フォーマルな帯で、礼装用に適しています。
名古屋帯(なごやおび)普段着などに適しており、おでかけ着の帯として人気があります。
半幅帯(はんはばおび)軽やかな日常着や浴衣に適した帯です。

これらの帯は、それぞれ異なる着物やシチュエーションに適しています。

2-3.季節による着物の違い

日本は四季がはっきりしており、それぞれの季節に合わせた着物が必要となります。

たとえば、夏は暑さ対策として薄手の素材が、冬は寒さ対策として厚手の素材が選ばれます。また、柄や色合いも季節に応じて変わり、春は桜、夏は火花、秋は紅葉、冬は雪の結晶など、季節感を感じるデザインが多いです。

3.振袖とはどんな着物か

次に、振袖とはどんな着物なのか、以下4つの視点からご紹介します。

  • 振袖は大きく分けて3種類
  • 振袖に必要なもの
  • 振袖の着用シーン
  • 振袖と訪問着の違い

3-1.振袖は大きく分けて3種類

振袖は、装飾の豪華さや使用される場面のフォーマリティによって、以下の3種類に大別されます。

  • 大振袖
  • 中振袖
  • 小振袖

それぞれについて簡単に解説します。

3-1-1.大振袖

大振袖は、袖の長さが約114cmと振袖の中でも最も豪華で格式の高いタイプで、花嫁衣装として着用されることが一般的です。

細やかで豪華な刺繍・複雑な柄・鮮やかな色彩が特徴の大振袖。これらの要素が組み合わさることで、大振袖は非常に華やかで贅沢な印象を与えます。

3-1-2.中振袖

中振袖は、袖の長さが約100cmで大振袖よりも装飾が控えめでありながら、エレガントさを保っているのが特徴です。

中振袖は、大振袖ほど派手ではないため、成人式や結婚式など多くの場に適しています。装飾は控えめですが、上品で落ち着いた雰囲気を持っています。

3-1-3.小振袖

小振袖は、袖の長さが約85cmと最も袖が短めのため、よりカジュアルなシーンや日常的なイベントでの着用が適しています。

袖が短い分動きやすいため、袴と合わせて卒業式で着用されることが多いです。

3-2.振袖に必要なもの

振袖を着るときは、多くの小物が必要です。以下に、主要な小物をご紹介します。

振袖に必要なもの特徴
帯(おび)振袖の主要なアクセサリーで、デザインを引き立てます。
帯揚げ(おびあげ)帯の上から見える部分で、コーディネートのアクセントになります。
帯締め(おびじめ)帯を固定するためのアイテムで、デザインのバリエーションが豊富です。
重ね衿(かさねえり)衿元の装飾で、色や素材で遊ぶことができます。
足袋(たび)和服の際に履く靴下の一種です。
草履(ぞうり)和服に合わせる伝統的な履物です。

これらの小物を用いて、一人一人の個性を最大限に引き出し、振袖の美しさを際立たせることが可能です。

3-3.振袖の着用シーン

振袖は、どのようなシーンで着用されることが多いのでしょうか。振袖の主な着用シーンは、以下の3つです。

  • 成人式
  • 卒業式
  • 結婚式

これらのシーンでは、振袖がその人の特別な日の喜びと華やかさを一層引き立てる役割を果たします。

3-4.振袖と訪問着との違い

振袖と訪問着には、以下のような違いがあります。

袖の長さの違い振袖は短くても85cm程度なのに対し、訪問着は60cm程度。
着用シーンの違い振袖は未婚の女性が成人式や結婚式などの特別な場で着用され、訪問着は結婚式の参列、お茶会、パーティーなど、多様な場で着用される。
年齢層と地位の違い振袖は主に未婚の若い女性が着用し、訪問着は主に既婚者が着用する。

振袖と訪問着の違いを理解し、適したシーンで着用するようにしましょう。

4.まとめ

着物にはさまざまな種類があり、振袖は着物のなかの一部です。

振袖・訪問着・留袖などには、それぞれ着用シーンが異なります。振袖は、成人式や結婚式、卒業式などで着られることが多くなっています。

これから振袖を着る機会がある方は、用途や着用シーンに合わせて、お気に入りの1枚を選んでみてはいかがでしょうか。

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